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隈研吾特別賞

最優秀賞

フリーペーパー モトクラシー案内所[北海道]

フリーペーパー「モトクラシー」で蓄えた取材力や編集力を最大限に発揮して、地場産業の魅力を伝えたいという想いで制作した一冊が「モトクラシー案内所」です。今後、「産業観光」の一助として成長していくことを念頭に、ツーリストインフォメーションをイメージした表紙デザインとタイトルに仕上げました。旭川家具は「高級家具」という印象が強い為、地元市民の認知度や購入頻度は決して高くないという地域課題を長年抱えています。市民のシビック・プライドを高め、地場産業への親しみを深められるよう、紙質も含めて全体的に優しい雰囲気で整えることで、旭川家具を知る入門編の一冊となることを目指しました。旭川家具の商品カタログではありません。地域のどこに行けば旭川家具と触れられるのか、誰がこの旭川家具を作っているのかを丁寧に紹介しています。「モトクラシー案内所」を読む前と後で、街の風景が変わって見えることをお約束いたします。

審査コメント

モトクラシー案内所は、今一番北海道の中でも注目されてるエリア、旭川・東川のエリアの移住者もすごく 増えてる場所であり、そこの持ってる独特のセンスの良さを浮き上がらせてくれるすごいおしゃれなものだと感じました。 今、北海道はいろいろな意味で地域の中でも、注目されている場所ですが、自然をベースにする新しいライフスタイルみたいなものが感じられるようなメディアで関心しました。 特別審査員:隈研吾

受賞の喜びの声

優秀賞

季刊あおもりのき[青森県]

文化は、地域の豊かな未来を育む上で、欠くべからざるもの。私たちが作るタウン誌も、こうした信念に基づいています。青森の文化を記録し、樹木を育むように長い目で文化を育むこと。そして、未来への希望へとつなげること。これら「記」「樹」「希」の三つの「き」の思いを込め、誌名を「季刊あおもりのき」としました。 2024年1月発行の第16号は、青森県と飛行機が特集テーマです。昭和期に活躍したパイロットや技術開発者の功績を中心に誌面を構成しました。キーワードは「夢」「ものづくり」「チャレンジ」。青森県三沢市から世界初の太平洋無着陸横断飛行を成し遂げたミス・ビードル号の話題や、日本初の国産旅客機「YS?11」の生みの親で青森県五戸町ゆかりの木村秀政博士の紹介などを盛り込み、未来を担う若者たちにもページをめくってほしいと願い製作しました。

優秀賞

いすむすび[千葉県]

いすむすびは、2020年1月から発刊を始めたフリーペーパーです。0~4号までの計5刊を発刊してきました。夷隅(いすみ)地域に生きる人、建物、商い、学びなど継承されてきた「想い」や「もの」について調査・取材し、記事にしています。古くからある有形無形のものが徐々に姿を消していく現代、地域の「いま」「むかし」のリアルに触れることを通して、夷隅の人々が、これからどう暮らしていきたいかを考えるきっかけづくりを目的としています。夷隅地域は、千葉県外房に位置し、海あり、山あり、気候にも恵まれた素敵なエリアです。でも、放っておいたらなくなってしまう建物や商い、先人たちの知恵と努力の蓄積があります。記事にすることで、現代の人々に結んでいきたい。〝いすむすび〟という名前には、そんな思いが込められています。最新の4号は未来に向けて、地域の記憶の痕跡の一助として、ISSNを取得し、国立国会図書館に納本しました。

優秀賞

こせい[滋賀県]

「こせい」は「正直なものづくり」をテーマにしたフリーペーパーです。 私たちが製造・販売する滋賀県産の明日葉を使用した青汁「ボコとデコ」を通して、何度も滋賀に足を運ぶ中で、今まで縁もゆかりもなかった場所が、居心地の良い場所となりました。滋賀といえば、後世で「三方良し」の言葉がつくられた近江商人のまち。彼らは、他の地域の人にどれだけ愛されるかを大切にしていたといいます。私たちがさまざまな人に出会う中で、価値を循環させ、常に新しい価値が生まれるような仕組みづくりが今も根付いていると気づきました。そこには、目の前の人や世間に正直に向き合うという、自分だけの利益を超えた、まさに今の社会が求めているものづくりのあり方がありました。第一弾では東近江付近で活動する4組のつくり手に取材し、今後は、毎号別のまちをピックアップする予定です。この冊子が、「正直なものづくり」が続くきっかけになればと願っています。