ライフスタイル部門
趣味や地域特有の生活環境を大事にしながら、その地域に根ざして暮らす人々への有益な情報発信のクオリティが高い媒体を表彰
最優秀賞
CHIKUSKI（チクスキ）［福岡県］
創刊から２２年、毎月４万部が発行から２週間ほどですべてはけきる紙媒体です。特集に力を入れて作っているので、フリーペーパーながらよく手にとっていただいています。今年9月からは「ローカルタウンガイド」として毎号どこかの町を深掘りして紹介。「そこにしかないもの」や「地元の人たちに愛されていて、外から来た人にも自慢したいもの」を集めて「観光地ではない町のガイドブック」を作るよう心がけています。
優秀賞
[順不同]
浦安に住みたい！［千葉県］
2003年に浦安の地域・不動産情報誌として創刊した、フリーペーパー「浦安に住みたい！」。 以来、グルメ情報や新しくオープンしたお店など、浦安のみなさまにとって役立つ・楽しい情報を発信しています。 発行は年６回、奇数月の第一金曜日。
優秀賞
[順不同]
SNOW HEAVEN［新潟県］
スキー・スノーボード人口の大幅減少や地球温暖化による雪不足など、様々な問題がスキー場の経営を圧迫している昨今、雪国でもある新潟にとってスノーカルチャーとスキー場の文化をこれからも楽しむために取り組んでいます。新潟県内を中心に近県のスキー場まで、個性豊かなゲレンデの特徴とカルチャーを紹介する事でウィンタースポーツの活性化へと繋げます。 また、雪山が直面している環境問題などにもスポットを当て、環境保護団体POWへの募金など持続可能なカルチャーの形成のキッカケとなるような取り組みも行なっています。
優秀賞
[順不同]
ピースなじかん［埼玉県］
『ピースなじかん』は、埼玉の子育てファミリーの知的好奇心を刺激する地域密着型フリー・マガジン。埼玉の子どもたちの郷土愛が育まれ、地域の魅力が未来へ継承されることを願い、2016年秋に創刊しました。ページをめくるたびに“ピース”なひとときが流れるような、心豊かな育児ライフのきっかけをお届けしています。 また、弊社の総合住宅展示場を活用したランドセル展示即売会やファミリーイベントなど、企業と地域、子育てファミリーを結ぶさまざまな取り組みも実施しています。 冬号vol.25の巻頭特集では、深谷市にオープンした「ふかや花園プレミアム・アウトレット」を徹底取材！子連れで楽しめるスポットを紹介しています。また、冬にぴったりの「温活」特集や入学を控えたファミリー向けにはランドセル選びのお役立ち情報も♪ 埼玉色に彩られたコンテンツがもりだくさん♪ シーズン性、地域性に富んだ注目の1冊です！
優秀賞
[順不同]
ハンケイ5m［京都府］
「手をのばせば、すぐふれられる。そんな世界を知るマガジン」をテーマに掲げて、『ハンケイ5m』は生まれました。自分自身の身近なところ、半径5mの中にこそ、多様な世界が広がっています。私たちが暮らす同じ社会の中で、障害の有無や性別に縛られることなく、自分らしく人生に挑戦する人たち。『ハンケイ5m』で紹介する彼ら彼女らの物語は、多様な個性に満ちています。希望と情熱を語るその言葉は、読んだ人の心に触れることで、新しい勇気を灯す光となるはずです。 知らなかったことに触れると、社会の見え方がちょっと変わる。多様性とは、当事者であるかどうかに関わりなく、誰もが自分らしく生きることを実現できること。 創刊から2年、これからも半径5mの輪をつないだ先に広がる、自由で多様な景色を伝え続けていきます。
優秀賞
[順不同]
カナエルはちのへ［青森県］
「カナエルはちのへ」は、デーリー東北新聞社（本社・青森県八戸市）が発行するキャリア教育支援誌です。企業・団体から協賛を得て制作・発行。市内の中学校・高校、近隣地域の高校に通う全ての生徒に学校を通じて年２回届けています。発行部数は約１万６千部です。 内容は、地元で働く先輩のリアルな日常や思いを伝えるインタビュー企画、さまざまな業界・職業にスポットを当てて魅力を掘り下げる特集など。カラフルで明るい誌面を展開しています。 新聞社としてキャリア教育をどう支援するか考えた時、「将来を考える上での気付きやヒントを一人一人に直接届けたい」と強く思い、本誌を創刊しました。狙いは若い世代の「生きる力を育む」こと。早いうちから将来を考えることは、単に就職のためだけではありません。自分の特性や個性を理解した上で納得いく選択をし、人生を切り拓いていく第一歩を手助けしたい―との思いで制作しています。
審査コメント
かつて、炭鉱町として栄えた福岡県筑豊地方に平成元年に誕生した平成筑豊鉄道を地元ならではメディアとして、丁寧に取材した大特 集「へいちく」。
審査員一同、ボリュームある情報量に感服すると共に、特集に相応しいインパクトある表紙も高評価。様々な切り口で地元に欠かせない「へいちく」を紹介している。読み応えたっぷりの大特集である。表紙をみて、いち早くこの大特集を読みたいと思う読者のために、表紙をめくったあとの、ページネーションにひと工夫が欲しかった。
受賞の喜びの声
コロナ禍を経て、紙媒体の広告収入は半分ほどになり、難しい状況が続いていました。そのような中、念願だったライフスタイル部門の最優秀賞に選んでいただき、心の底から湧き上がってくる嬉しさを感じています。読者視点での誌面づくり、まちの人々との関係性など、大切にしていることをしっかりと評価していただけて「それでいいんだ」と背中を押していただいたような気もします。地域における情報発信やコンテンツの制作・編集は「その人たちがやらなければ他の誰もやらないこと」という点で、計り知れない価値があると思います。ただし数字的にも相対的にも評価がし難い、かつ光も当たりにくい分野で、このような賞があること、関わられている皆様方に、心より感謝いたします。今回の受賞を編集部一同で糧として、これからの活動でより地域の方々に喜んでいただける媒体を作ることができるよう、そして来年は大賞を目指して日々精進していきます。