動画部門
紙媒体発行会社及び自治体が制作する地域情報をPRする優れた媒体を表彰
最優秀賞
WELCOME BACK KUTCHAN NISEKO (ニセコ倶知安 PR映像)［北海道］
倶知安観光協会では、新型コロナウイルス感染症による水際対策緩和のタイミングを見計らい疫学的見地から専門家の監修による安心安全の対策を取り入れた映像制作を準備してきました。 感染症対策に精通したハワイ州立大学の疫学専門家岡田悠偉人氏は当協会のアドバイザーとしてニセコエリアでのワクチン職域接種にも協力しています。 映像にはコロナ禍での観光関係者の葛藤や、国際リゾートならではの打撃へ立ち向かう意気込みをドキュメンタリータッチで表現し、迎え入れる人々の心からの歓迎を「WELCOME BACK」のメッセージとして伝えています。 観光客を迎え入れる準備を関係者一丸となって整え、同時に感染対策を怠らない「観光客と地域住民を守る」姿勢を表現しました。 「安心・安全」、「再会」の喜び、互いの「価値観」や「信頼」をテーマに、「おかえり」というメッセージを通して、観光客をもてなす気持ちを込めた映像作品です。
優秀賞
[順不同]
くくるをめぐる - kukuruwomeguru -［岐阜県］
岐阜県郡上市北部エリアの水に関する信仰である白山信仰。動画では、白山の麓で自然と調和し、発展してきたこの町の姿を紹介しています。また、現代に必要な旅のあり方やこの町との出会い方を問う動画にもなっています。白山信仰を中心とした動画表現にあたり、寒さが厳しい冬から水が生まれ、湧水となって清流長良川へつながり、里の命を支える自然の流れを撮影し構成しています。また、「白山信仰への旅」というテーマで、消費的な観光を超える豊かな旅の動線を意識し、かつての修験者のように、白山を目指し、里から徐々に北上し社や滝をめぐり、自然に触れる感動を身体で体感するストーリーを前半で描いています。後半では、体験後に下山し、文化博物館や地域の食文化、体験によって世界観の広がりを意識した構成とし、自然に真摯に向き合い、町の歴史や背景を学ぶ、身体（体感）と頭（情報）がつながり、風土と出会う旅のストーリーを大切にしています。
審査コメント
インバウンドマーケット向けの誘致動画として非常にクオリティが高い点を評価した。 自然に恵まれたニセコエリアを、見入ってしまう程の美しい映像で紹介し、動画全体の構成力も素晴らしい。
誘致を目的としたメッセージ性もしっかり表現出来ていて、申し分ない。
一点だけアドバイスするとすれば、登場人物が少し緊張している点。
外国人には、笑顔が受けるはずである。
受賞の喜びの声
この度の受賞は関係者一同、感激いっぱいです！
初のエントリーで栄えある賞を受賞できたことに制作チームはもちろん、出演者の皆さんからも驚きの声、本当にやってよかったという気持ちが町いっぱいに溢れました。
未曽有のパンデミックから国際リゾートニセコの危機は始まりました。
クラスターを防ぐために当観光協会ではワクチンの職域接種をはじめ、水際再開後も感染対策を講じながら地域住民も観光客も安心してニセコエリアを楽しんで頂けるようこの映像を制作しています。関わった人は100名以上、ここに暮らす1人1人が「自分はなにができるか」を考えて行動した結果、誇れる作品になったと思います。
これからも地域に目を向け、地域住民と観光客のブリッジとして観光振興の役割を果たしてまいります。