2020企業誌部門 最優秀賞(2誌)・優秀賞

ほっとおたふく 広島県


「おいしい笑顔をつなぐ食文化マガジン」として、2000年創刊のオタフクソースの広報誌。「食」にまつわる情報を、毎号多様なテーマで紹介しています。メイン企画の特集シリーズでは、“歴史上の偉人が食べたもの”、“絵画で描かれた食シーン”、“スポーツと食の関わり”など、様々な分野における食を深堀し取り上げています。2020年春号(no.17)の特集では、”世界の粉もの“シリーズの第6弾に「フランス」で親しまれている粉ものを、歴史や地域の食文化などとともに探りました。また、プロフェッショナル(職人)な仕事をされている女性をゲストにお迎えして、仕事やそれを支える「食のこだわり」などをお伺いするオタフクソース社長との対談企画をはじめ、オタフク商品を使用して手軽にできる季節やトレンドを交えたレシピなども掲載。食の楽しさや幸せをお届けすることを通じて、笑顔あふれる社会への貢献を目指す食の情報誌として発行しています。
審査コメント
「何といっても料理がおいしそうな写真がいっぱい!」と、審査員一同の目と胃袋を鷲掴みにされました。 企業のアイデンティティをベースに多角的視点で企画を展開し、そのなかに媒体の目的が見事に具現化されていました。視覚的に読者の心をつかんで読ませ、商品が欲しくなるところまでつながっており、「商品を売る」という企業誌としての目的を見事に表現できていました。 軸をぶらさず、着実に目的を達成している在り方が高く評価されました。
受賞の喜びの声
食に携わる企業として、お好み焼をはじめオタフクならではの視点から、幅広い食文化を多面的に伝えていこうという想いで、発行を続けてきました。読者の皆様には、誌面を通して食のおもしろさ・楽しさ・幸福感を知っていただきたい、そしてそういった食の魅力を大切にする弊社の姿勢に少しでも共感いただければと常々考えています。私自身も、「ほっとおたふく」をきっかけに、食文化は知れば知るほど奥深くおもしろいということを強く感じるようになった一人です。このたびは、今まで目指してきたこのオタフクならではの内容や、見ごたえのある誌面づくりを評価いただき、大変光栄であり、目標に近づいていることを実感することができました。改めて、制作に携わってくださる多くの皆様へ感謝申し上げます。また共に最優秀賞の喜びを分かちあい、誇りにし、これからもたくさんの方々に読んで食べることを楽しんでいただけるよう取り組んでまいります。 オタフクソース株式会社 季刊誌「ほっとおたふく」編集長 田淵亜希子

たべLABO 北海道


「たべLABO」は、「食」をテーマにした道総研の研究マガジンです。 道総研は北海道の公設研究機関として、地場産業や地域の人々の生活に関わるさまざまな研究を行っています。その中でも「食」は特に重要なテーマです。 研究者と言えば、実験室で淡々と薬品を混ぜているような人たち、というイメージですが、実はそれだけではありません。 いろいろと悩み、産みの苦しみを味わいながら、 地場企業とのコラボレーションや、同僚の研究者達の協力があってゴールにたどり着くのが本当の姿。 そして背景には研究者達の「北海道の食を盛り上げたい!」という熱い思いがあります。そう、結構ドラマチックなんです。 そんな研究者達の知られざる姿を皆さまに知って頂きたい。これをきっかけに研究者達と地場企業の繋がりを生みだし、皆さまに、新しい北海道の「食」をもっとお届けしたい。 堅くて難しい道総研を、やわらかくて分かりやすい道総研に。たべLABOは研究機関らしくない研究マガジンを目指しています。
審査コメント
北海道の公設研究機関として、地場産業や地域の人々の生活に関わる様々な研究を行う北海道立総合研究機構。 どの企画にも「おいしい」の開発と地域活性化に対する情熱が詰まっており、十分な読み応えがありました。構成、デザイン、写真ともに練られており、研究者側からの発信というスタイルとアカデミックなテイストを保っている点で特徴が際立っていました。読者に堅さや難しさを一切感じさせず興味深く読み進めさせるだけの力量を高く評価し、最優秀賞となりました。
受賞の喜びの声
この度は、初めてのエントリーにもかかわらず、まさか!の最優秀賞をいただき道総研食チーム全員たいへん感激しております。研究機関の広報資料といえば、とかく「文字と数字と理屈」にあふれ、「読者の興味なんか知らんぷり!」なものになりがち?なのですが、いかにそこから脱却しこの冊子を手に取る読者それぞれの皆様が、自分事として北海道の食に興味と共感を持っていただけるかをテーマとして、手探りでの誌面作りを進めてきました。今回の受賞では身に余る審査コメントをいただき、とても面映ゆい気持ちですが、我々の意図がしっかり伝わり、受け止めていただけたことにたいへん大きな感動を覚えました。あらためて本冊子の刊行にご尽力いただいた関係者の皆様に感謝いたします。今後も当たべLABOは道総研の食の研究マガジンとして、読者とともに北海道の食を元気に盛り上げるマルシェのような存在でいられるよう進化を続けたいと思います。
道総研戦略研究(食チームⅡ)プロジェクトリーダー 柳原哲司

こうぐり 高知県


「こうぐり」とは「高知のあぐり(農業)」のこと。JA高知県の組合員を対象に毎月約7万部を発行する広報誌です。 高知県は、温暖な気候を利用して、ビニールハウスによる野菜や花きの栽培も盛んな「園芸王国」。ビニールハウスでの野菜の栽培は全国にその名を誇ります。また、この他にも、水稲、果樹、茶や肉用牛(土佐褐毛牛)など、それぞれの地域の特性を活かした農業を展開しています。 そんな高知で活躍する農業者を、コンセプトである「土佐の高知のあぐりのチカラ」を軸に、広報誌を通じてもっと伝えたい、県内にもっと響かせたい、そういう想いで誌面作りに取り組んでいます。 「こうぐり」は、一般の方にも見ていただけるよう高知市内の直販所や電子ブックでも配布中です。また同名のInstagramも展開中。誌面に触れていただくことで「あぐりのチカラ」が県民の誇りとして広まっていきますように。
おのえきTIMES 広島県


おのえきTIMESは「地域への“愛着”を育むメディア」を趣旨にもち、2019年の3月に尾道駅舎リニューアル開業とともに創刊しました。新たな尾道駅からはじまる「駅」と「地域」と「人」と「文化」の新しい関係性。駅そのものを媒介者に、人と人、商店と商店、文化と文化を和えることで、わが町「尾道」の多様性を再発見し、日常をより楽しむことができるようになるはず。そこからまた尾道らしい文化が生まれ、地域への「愛着」が育まれていくことをねらいに制作しております。 “駅から尾道を和える”ことで地域への「愛着」と「潤い」を育む「活動体」としての役割を果たすことを目指します。
UPCYCLE 神奈川県


今日から出来る環境保全のアクション、「アップサイクル」の全貌が明らかになるフリーマガジン。 今の地球は、人間の「選択」によって作られた姿。地球をより良くするためには、我々一人ひとりの「選択」を見直す必要があると考えます。 誌面では、地球環境に寄り添った様々な考え方やアイデアをご紹介しています。 創刊号では、アップサイクルとは何か?アップサイクルジャパンとは何か?を紐解き、斬新なアイデアで活躍中のアップサイクリスト3名をクローズアップしました。 地球のためにできる新たな「選択肢」を見つけてみましょう。